「虚ろな部屋の鍵」
ゴメンな ホンマは 此処までしたくなかったんけど
喉潰したの 許してな あの薬 不味かったやろ
せやけど そうせんと こないな真似した 俺を きっと怒る
大好きな その声で 怒られるん 嫌やから
他の方法 考えたんやけど 思い付かへんかった
舌抜いたら 死んでしまうし 仕方ないん
脚の腱 上手く切れたやろ 麻酔かけたし 痛うない筈や
何度も 練習したんよ 何処でかは 秘密 その方が ミステリアスやろ
これで歩けへん もう一緒に テニス出来へんのは 残念やけど
あぁ 何で そないな目で 俺を見るん
自分が悪いんや 俺に触れておいて 俺が好きや言うて
それなのに 他の男を 見ようとするからや
閉じこめるしか ない もう何処にも 行かさへんよ
その目 俺 大好きや 躯の中で 一番に 好き
せやから 俺の姿だけ 映して
二度と 他のもの 映さんでえぇよ 俺だけを
その目を 俺に 俺のものに
愛しとるから 俺の 心 全部やるから
代わりに その 目 と 交換 しよ
愛 しと る よ 俺の 「 」