ソルは立ち上がった。だが鎖だけは確り握り緊めて。
ソルが歩く度、ジャラジャラと鎖が音を出す。その音を聴く今は囚われの身となってしまったテスタメントには、どのように聴こえるのだろうか。
ソルはテスタメントを持ち上げた。
甲高い悲鳴が聞こえる。
美しくも罪を赦して貰おうとする悲しき声・・・。だがソルはその声を無視してベッドに向かった。
多少乱暴だが、テスタメントをベッドの上に乗せる。次の瞬間に何かが破れる音が聞こえた。テスタメントの服を破く音だった。
「やっ・・・！ やめろ！」
テスタメントが何か思い出した様に叫び出した。
・・・何年前・・・
あの狂った夜に起きた地獄に堕ちる時の思い出・・・。
相手はこの男・・・。
血の臭いと男の欲望がそこに有るだけ・・・。
そこの闇の中で私は犯された・・・・・・。
それから幾度と無く私は犯された・・・。
勝負に負けた私を、ヤツは無理矢理、抱いた。
それがイヤで、私はヤツに勝負を仕掛ける。
だが力が違い過ぎる。
私は何時もの様に敗れ、そして犯される。
血の臭いはいつの間にか、『ソル』の臭いになっていた。
血が私のギアを呼び起こすのに、今では『恐怖』が襲って来る・・・。
「お前はもう俺のモンなんだよ。誰にも渡さねぇ」
テスタメントの淡い赤き色の花びらを、ソルは舌で転がす。
「あぁ・・・！ いや・・・ソル・・・」
艶のある声・・・。その声だけでソルの欲望は膨れ上がり、ソルの男は硬くなってきた。ソルはテスタメントに縛り付けたベルトを外した。
「・・・イイ声で鳴くな・・・ お前・・・」
耳元でソルの低い声が響く。
その声の主は獲物の首下から腹へ手を滑らせる。
「あっ・・・！ いやぁ！！」
『ピクッ』とテスタメントの身体が大きく震えた。
長い黒い髪が乱れる。
手はどんどん下へ行く。そして、テスタメントの中心に辿り着いた。
そこは『彼』と『彼女』がソルを、獣を待っていた。
『彼』は熱く脈を打ち続け、『彼女』は濡れ始めている。
「・・・感じていんのか・・・、テス」
ソルの手は、テスタメントのスカートを破る。
テスタメントの身体を纏っていた服が総て剥がされ、白い体がソルの目の前に居た。
女よりも白い肌が黒い髪と良く合う。
何時間見ていても飽きない。だが、ソルは言わせたい事がある。
その赤い唇に形作らせたい。
ソルの手がテスタメントの『彼女』を触る。
「あぁ・・・、ソル・・・いや・・・」
「声は嫌がってないみたいだぜ」
テスタメントの手はソルの体を押す。だが力が入らなかった。
淡い朱色に染まり、硬くなりきった乳首をソルは余った手で摘む。
甘い、誘う様な声が聞こえる。その誘いに乗る様にソルの手は『彼女』の中へ入っていった。
ソルを押していた手がソルを抱き締める。
その行動を見てソルは『彼女』の中で指を動かす。
ぴちゃぴちゃと、音を立てながら。
「んぅ・・・、い・・・やぁ・・・」
その声に反応する様に、ソルの男は硬くなっていった。
ソルは立ち上がり、器用に服を脱いだ。『彼女』の中に指を入れたまま。指は動きながら、確実にテスタメントを攻めていた。
「あぅん・・・、ん・・・」
歓楽を我慢する様な声を出す。それもソルには甘く感じる。
裸になったソルは『彼女』に中から1本、2本と指を抜いてゆく。ゆっくりと。それだけで蜜が溢れ出す。
ソルの手は愛液に濡れ、その手をテスタメントに見せる。顔から首筋まで真っ赤になっていた。
手を見ないようにと、テスタメントは顔を遠ざけた。
だが、舐める音がする。体を舐められているのだったら、テスタメントは感じてしまうのに。
眼をソルの方へ戻す。
ソルの手には自分の愛液が付いている。ソルはその愛液を音を立てながら、丁寧に舐めていた。
テスタメントの顔が一瞬にして、赤くなった。
「だ、駄目だってソル！ そんなの舐めちゃ・・・」
起き上がったテスタメントの首からジャラジャラと鎖の音がする。
舐める音がテスタメントを苛める。
「良いじゃねぇか、テス。俺はお前の総てが欲しい・・・」
その言葉を聞いたテスタメントは顔どころか体全身が真っ赤になった。
「で、でも駄目だって！ そんなもの舐めちゃ・・・」
テスタメントの手がソルの手を握り、口から離そうとする。だがソルの力の方が上だった。自分の手に付くテスタメントの愛液を舐め、そしてテスタメントの手を舐める。ピクッと白い体が、揺れる。
ソルは白い体が感じるのを、楽しむかのようにテスタメントを見る。 そして、白い体を見ると切り裂いてやりたくなる。
「ソ・・・ソル・・・。あっ・・・、止めて・・・」
微かに喘ぎ、小さく肩が震える。
その行動がまた、ソルの欲望という名の獣を誘う。
ソルがテスタメントを押し倒す。そして軽く口付けをし、白い体の上をソルの赤い舌が這う。だが片手はテスタメントの『彼』を掴む。
「あ・・・んぅ・・・、ソル・・・」
自然に足が大きく開く。それと一緒に甘い喘ぎが聞こえた。
「・・・テス。欲しいのか？」
ソルの低い響きの有る声が聞こえた。
テスタメントは頷いた。何度も気が狂うほど。
だが、『彼女』の中に入ったのは、ソルの『男』ではなく太い指。
「アァッ・・・・・・！ ソル・・・ゥッ・・・」
赤い唇が、媚びる声を生み出す。指だけではもうテスタメントは我慢出来なく、腰を突き上げ、振る。総てを曝け出し、ソルを誘う。
ソルも限界だった。
獣はもうこの哀れな子羊を犯べたくって。
「じゃあ、いくぜ・・・？」
ソルの『男』を『彼女』の中に沈める。
「あぁん・・・！ ソル・・・、イイ・・・」
その姿に獣は、腰を振って返す。
白い天使は堕ちた。美しい、愛を表わす甘い言葉が聞こえる・・・
「ソル・・・私、は・・・お前にしか・・・愛されたく・・・ない・・・」
「テス・・・。俺はお前だけしか、もう愛せない」
聖書の名を持つ
聖書よりも美しいお前・・・
お前の為なら俺はお前の十字架になってやる
お前が望まなくても・・・
・・・・TESTAMENT・・・・
俺の
神より清らかな愛しい者・・・
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森高秋螺様より頂きました、ソルテスのすんばらしい作品♪
わざわざ私如きに送って下さって、ありがとうございます♪
意地悪なソル、大好きですわ〜(^^)
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